2011年度に「右腕プログラム」を開始し、一定の手応えを得ると同時に、3つの課題とも直面しました。一つは、「人材が必要」とお声がけいただくたくさんのニーズに対して、私たちのキャパシティだけではとうてい応えられないということ。二点目は、外部から来る「右腕」だけでなく、地元の方々自身の自発的な取り組みや成長こそが長期的には重要であるということ。そして最後に、時間の経過とともにこの震災のことが風化し、例えば「右腕」として手をあげる若者の数が年々減少することが予想されるということでした。
この問題意識のもと、2012年度には2つの重点テーマを設定しました。2012年度に実施した4つのプログラムは、この重点テーマにつながることを意図しながら展開してまいりました。
2013年度からは、人材への投資を持続可能なものにしていくために、人材の発掘・育成・支援に取り組むハブ機能を東北各地で強化していくための事業にも着手しています。また、右腕プログラムの派遣目標も、「5年間で300名」へと上方修正しました。
震災から4年が経過し、復興公営住宅への移設なども進み、2017年頃にはまちの機能の本格的な再生へと動く見込みです。これまでの4年間で、高齢化や人口減少、地域経済の衰退など、多くの課題に対し、これからの社会の方向性のヒントとなるような事業が生まれています。こうした可能性を形にしていくために、ソフトの担い手である人材への投資を加速していきます。
各プログラムのウェブサイトはこちら
①右腕プログラム
②みちのく復興インターンシップ(終了)
③みちのく復興事業パートナーズ
④みちのく起業(終了)